2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

雇用はなぜ壊れたのか―会社の論理vs.労働者の論理

現代社会の雇用体系はなぜ崩れてしまいったのかについて述べている本。現状の企業の雇用体系はバブルが弾ける前の物の為に雇い入れが出来なくなっていると主張している。企業側の言い分と労働者側の言い分、両方の意見を踏まえた上で解決策を述べているが、…

あなたの苦手な彼女について

タイトル通りに受け取ると騙される本。この本で言う所の彼女とは交際している女性の事では無く、読者が苦手とする女性 (姑でも、職場のお局さまでも、どんな人でも OK) についての本。この本によると女性の社会的地位が保護される様になってから、問題となる…

カントの読み方

哲学者のカントが難しく書かれている為に読みやすい方法を書いた本。しかし、それでも読みづらいのは変わらずそもそも哲学をあまり読まない人間にとってはハードルが高め。それでも得られる物はあったため読み物としてはあたりだった。カントがラテン語で考…

貧困化するホワイトカラー

肉体労働者 (ブルーカラー) と、頭脳労働者 (ホワイトカラー) の労働体系についての本。ブルーカラーは労働時間が明確であるが、ホワイトカラーには明確な労働時間が存在しない。その為に給金の支払いが非常に難しいと云ったことがこの本の題である。賃金体…

金融vs.国家

日本の金融体制についての本。これまで政治経済について本を読んだことが無かったので、国家の金融対策がどう云ったことをしているのかあまり知らなかった。この本を読んで金融事情について少し知識が補完された。日本の金融モデルが欧米を意識している話は…

創刊の社会史

日本の創刊雑誌の歴史についての本で、今まで社会的に受け入れられてきた物、受け入れられなかった物の違いを考察している。 読み始めは、自分の知らない雑誌が大量に出てきて非常に読みづらい。しかしある程度読み進めると気にならなくなり、むしろ知らない…

寺社勢力の中世―無縁・有縁・移民

寺社が日本の中世においてどういった役割を果たしていたかを書いている。最初から最後まで寺、寺、寺と寺津串の本で寺好きには堪らないかもしれない。昔から無縁 (俗世との結びつきが無い状態) と寺の結びつきが強いらしく、駆け込み寺というのは無縁を求め…

BRICsの底力

BRICs (ブラジル、ロシア、インド、中国) が先進を押しのけて急成長している理由についての本。そもそも BRICs と言う言葉をこの本で初めて知った。そしてブラジル、ロシア、インドが急成長してきていることも知らなかった。しかし成長している傍ら、完全に…

グーグル秘録 - 完全なる破壊 -

グーグルの歴史について、おそらく最も詳しく書いた本。創設者のラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンが出会うまでの話も書かれていて、幼少期から周囲の人間との違いを見せていたことが分かる。グーグルがなぜ成功したのかと云うテーマは多くの本でも語られて…

2 ちゃんねるはなぜ潰れないのか? - 巨大掲示板管理人のインターネット裏入門 -

巨大掲示板 2 ちゃんねる管理人のひろゆき氏が書いている本で、何故 2 ちゃんねるが潰れないのか。また現在の web ベースの企業は何を考えているのかを紐解いていく本。正直この本を読むまでひろゆき氏に良いイメージは無かった。しかしこの本を読むことでひ…

小飼弾のアルファギークに逢ってきた

世界中のギークに小飼さんがインタビューを行うという、プログラマー関係者なら興奮せざるを得ない本。登場人物は世間を賑わせている web サービスや開発環境を作った人達がどう云った思いでそのシステムを作ったのか、又これからの web はどうなっていくの…

100 回失敗、 50 億失った、バカ社長

お人好し過ぎて年商 50 億円の企業を失った社長の話。人を簡単に信用するおかげで多くの失敗を重ねるがそれでもめげない著者の精神力が尊敬できる。失敗する度に授業料と捉えて学習するが、新たな失敗を引き起こすのは著者曰く「自分はおひとよしだから。」…

What I Wish I Knew When I Was 20 - 20 歳のときに知っておきたかったこと -

スタンフォード大学の話をメインに、凝り固まった考えは生産性を損なうと云うことを訴えている本。著者がスタンフォード大学の学生に与えた課題がとても面白く、他の大学でも導入出来れば学生の能力を伸ばせるはずだ。日本の大学でそう云う講義をしてくれる…

考える技術・書く技術

この本は大きく2つに別れる章構成だった。タイトルどおり、考える技術編と書く技術編である。考える技術自体は面白く読めた。と云うのも考える技術には、著者ならではの物事の考え方が紹介されている。中でも世の中の物を型にはめて考える方法が良かった。確…

「捨てる!」技術

ついつい物を大事に取ってしまう人へ向けた本。使う機会は無いけども捨てられない。そんな物を捨ててしまう事を推奨し、そうするための方法を書いている。皆捨てなければいけないと思いながらも捨てられない心境も語ってくれている。自分一人では捨てる決意…

システムづくりの人間学 - 計算機システムの分析と設計を再考する -

ワインバーグ著のシステム設計本。設計とは本来どう云ったもので問題解決に向けての思考方法を示唆してくれている。プログラマ向けの本かと思いきや、論理的なコミュニケーションが成立させられない学生が読むべき本でもある。と云う部分が序章に出てくるが…

コピーって?ゼロックスですか

PC-9801 と MS-DOS が先進的なものだった時代の話で、かなりマニアックなハードが登場する。この頃の人たちはコンピュータがありふれた物だった訳では無いので、今の時代の人たちが読むと「そんな事する訳無いでしょ。」なんて言いたくなる内容ばかりだった…

大学生の常識

現代(と言っても10年近く前に発刊されている本だが)の大学生、または教員の生態について述べている本。本の前半分くらいは教授が如何に横暴な態度を取っているかについて書かれており、後ろ半分で学生のダメさについて書いている。終始一貫して言えるのは、…

決弾 - 最適解を見つける思考の技術 -

タイトルからおおよその内容は想像できる本だった。しかしこの本では決断の方法もさることながら、決断そのものについても言及している。成功した著者(小飼さん)は運がいいのではなく、運が多いという表現をしている。成功できない人は運が少ないという言い…

新書がベスト - 10冊で思考が、100冊で生き方が変わる

このブログが書評として生きる第一冊目の本。小飼弾さんの執筆による、読書 How to 本。この本を読む前に本を多く読むようになったが、それでもこの本によれば圧倒的に数が少ないと思わされた。しかしこの本を読んで痛感したのは、現在自分が読んでいる冊数…