BRICsの底力

BRICs (ブラジル、ロシア、インド、中国) が先進を押しのけて急成長している理由についての本。

そもそも BRICs と言う言葉をこの本で初めて知った。そしてブラジル、ロシア、インドが急成長してきていることも知らなかった。しかし成長している傍ら、完全に独立することは出来ず、外部からの物資調達によって生かされているらしい。まわりの国によって生かされている辺り、国の物理的サイズは圧倒的に違うが日本と似ていると感じた。

今まで勘違いぎみだったのがこの本によって解消された。それは先進国が必ずしも発展途上国に技術で勝っているわけでは無いということだ。総合的には勝っているかもしれないが、一部において同等またはそれ以上の技術を有していることはある。また、経済的にゆとりのある国にはギリギリの状態から挽回する為の精神力が比較的に少ない。特に日本人欠けている物で、このままいけば立場は逆転するのではないかと思ってしまう。

個人的には、最後の土壇場でものをいうのは精神力だと思う。