大学生の常識

現代(と言っても10年近く前に発刊されている本だが)の大学生、または教員の生態について述べている本。

本の前半分くらいは教授が如何に横暴な態度を取っているかについて書かれており、後ろ半分で学生のダメさについて書いている。終始一貫して言えるのは、現在の日本の大学の授業体系では良い大学生を育てるのは困難であること。その改善策についての著者の考えが面白く、納得できた。

教授が自身の立場を守りつつ、仕事をサボるという話しにはどこの大学もそんなものかと思わせられる。
そんな事よりも日本の大学生がダメな理由に教授が関係することが大いにあることがこの本から読み取れる。
そして 4 回生になったときに、自主学習をどれだけ行えるかで学生としての価値が上がることを述べ、その対処法として入りやすく出にくい体系を推奨している。卒業しにくいの勉強が出来ない側の人間なので諸手を上げて賛成することは出来ないが、4 回生の時点での学習によってその後が大きく変わる事には頷ける。

恥ずかしい話だが[1-3]回生の時は腐っていたので、その頃に読みたかった本である。