HTTP の教科書

Web の勉強をするなら取りあえず買っておけば良いんじゃないかという感想を持った一冊。HTTP という Web 初心者を殺しにかかってる謎のプロトコルを分かりやすく仕組みから解説しています。そしてプロトコルってなんぞやって所も解説されていてコレ一冊読めば大枠は大体書いてる状態。ただし、HTTP の話なので途中からはやはり初心者殺しのステータスコードとリクエストヘッダーの説明ラッシュになってしまいますが、細かい仕様の部分は読み飛ばしてしまって、後から疑問に思った時に参照すれば良いかと思います。というワケで目次を見てみましょう。

目次

第 1 章 Web とネットワークの基本を知ろう
第 2 章 シンプルなプロトコル
第 3 章 HTTP の情報は HTTP メッセージにある
第 4 章 結果を伝える HTTP ステータスコード
第 5 章 HTTP と連携する Web サーバー
第 6 章 HTTP ヘッダー
第 7 章 Web を安全にする HTTPS
第 8 章 誰がアクセスしているかを確かめる認証
第 9 章 HTTP に機能を追加するプロトコル
第 10 章 Web コンテンツで使う技術
第 11 章 Web への攻撃技術

こうやって目次を見ると本当に一通りの内容を解説している本だと言う事が良くわかります。割とプロトコルステータスコード、HTTP ヘッダーについて解説している本はあったりするんですが、そこに認証の話や SSL、攻撃の話も同一の本でしているのはこの本くらいな気がします。割と、攻撃についてはセキュリティ本でとか、SSL に関してはサーバー関係の本でとか、ネットワークの本でみたいなのが多いです。後、Web の性質上どうしても仕方ないんですが、Apache の設定についての話とか、PHP とか他の言語ありきの話とかが多いのも今までの困り者だった気がします。コレから Web を勉強するのに言語とかサーバー構築を先にある程度理解してる奴がどんだけ居るんだよみたいな話ですよね。なので、この本は一発目に読んでもこの本だけでこの本の内容を理解出来るんじゃ無いでしょうか。読み切るのに他の本は多分要らないです。

これだけもてはやしておいてなんですが、大学で教材として使いたいとちょっと思ってウチの学生に最後まで読ますのは困難を極めると思い至った次第でした。良い教材になる気がするけど、ステータスコードの話以降が小難しい... プロトコルの話だけでも読ませるっていうのでも良いきはしますが。他の先生方は教科書の指定にはどういう観点で選んでるのか気になる今日この頃でした。