アニメ文化外交
この本は日本のアニメを外国とのコミュニケーション手段に用いて講演を世界中で行った話がメインです。外国で日本のアニメが人気であるという話はいろいろな場所で聞きますが、自分が聞き及んでいるよりもはるかに影響力は強いです。まさかミャンマーやサウジアラビアに強いアニメファンがいるとは思っていませんでした。著者が行った講演では大勢がやってきて質問の嵐だったそうです。途上国でのアニメの浸透ぶりには目をみはるものがあるみたいですね。
ただ日本でアニメーターになりたいという人たちは多いらしいのですが、機材や技術面が追いついていないのが現状らしく、やる気に状況が追いついていない残念な状態らしいです。そういう人を育てる機関とかは外国には作れない物なんですかね。簡単にはいかないんだろうけど、需要がある以上はビジネスにつなげられるかと思うんですがどうなんでしょうか...。
後途上国で他に問題となってたのはオリジナルのアニメが高かったり、そもそも供給されていないという問題でした。こういった問題は割と今なら簡単に解決できるんじゃあ無いでしょうか。値段や供給の面で言えば、ダウンロードコンテンツにするなり、ストリーム配信にしてサービスを需給出来るようにすればと思いますし、既にそういう風になってきてますよね。問題は自然言語でしょうけど、最初は英語の字幕を入れる程度で良いと思います。声優環境が育ってこないと音声は難しいですから。
とまぁ割と自分の妄言が多めに入りましたが、この本は割と今後のアニメビジネスを示唆していると思います。これからは声優業がグローバルな物になってくるんじゃないですかね。勿論アニメの流通業も。