良いコードを書く技術-読みやすく保守しやすいプログラミング作法-

前々からプログラミング作法について色々な書籍に手を出してきました。これが今年度初めの作法本です。

Java のコードを例に解説しているのがほとんどで、他言語しかやってなくてプログラミングに慣れていない人は読むと苦戦する内容でした。ですが、基本的に言語に依存しにくい内容をやっているので読む価値はあるかと。良いコードとは何か? という概念から始まり、良いコードを書けるようになるために必要な条件や手法を提示してくれます。突っ込んだ内容はそれほど無く、Code Craft 等の Code シリーズを既に読んでいる身としてはちょっと内容に物足りなさを感じます。それでもクラスやメソッドの命名方法や、コードの抽象化の意義については分かりやすく解説しているので今後の参考にはなりました。


残念な点で言うと、 Web フレームワークの作成の章がおまけ程度にしかなっておらずこの本だけでは理解のとっかかりになりにくいと感じました。もっとここでページを割いて解説してくれていると良かったと思います。Rubyフレームワークの構造をみて勉強してみる動機にはなったので、そういう点では良かったのかも。