山口組概論―最強組織はなぜ成立したのか

山口組の歴史を語っている本で非常に良書だと思います。
僕はやくざ社会に対して明るくなく、一体どのような仕事にてお金を得ているのかが分かりませんでした。薬を売ってお金を得ているなんて話を鵜呑みにする訳でもなく、純粋に知りませんでした。その疑問がこの本によって解消され、更には、やくざ社会の構造や親分と言われている人達の人情を知ることができました。さすが任侠を大事にする人達だけあり、非常に熱いものを感じました。「漢」という漢字は彼らにこそ相応しいんですね。痛感しました。

やくざには犯罪を犯している人達も居て、危害を加える人も居ますが組織がそうなっているわけではないと言うことでした。警察との攻防戦(ドンパチじゃありません。)や組の存続をかけた親分の決断には、子分もカリスマを感じずにはいられないでしょう。

本書を通してカリスマとはどう云うものか教えられました。あの世界で縛りが厳しいのには不都合なんてちゃちな理由では無かったと言うことですね。完全に新しい世界でした。またどこかで関連書籍を手に取る機会があればまた読みたいものです。